2019年
「独創力の研究」 -独創力の原点と強制結合の重要性-
「独創力の研究」 -独創力の原点と強制結合の重要性- (商品の成功率の向上に必要なもの、日本人の独創力、など)
消費者の心理を深く理解する“洞察力”と消費者に受容される商品コンセプトと商品パフォーマンスを開発する“独創力”の両者が成功商品開発にとって不可欠である。
日本人の独創力については以前から課題視されてきた。が、それは民族としてのDNAというより、戦後の復興期以降、欧米先進国を手本として「早く、安く、より良く」をモットーに経済発展をしてきたことに依存する、本来、短期的な傾向なのである。とはいえ、それらは戦後65年の間に沈潜化され、企業現場で独創力を発揮できる開発者はごくひと握りの人々に限られているのが実態である。大きな課題となっている。とりわけ、MIPのような既存市場からはずれる商品開発は、ほとんどの開発者が苦手としている。
この現状は、日本企業の「成功率向上」のために、多くの企業の開発者が、コンスタントに成功商品を開発していく上で、重大な問題だ。
当分科会では、上記のような問題意識を踏まえ、長期的展望をもって、多くの開発者の独創力向上に貢献するような研究を行う。
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